市庁舎統合方針の素案 市民説明会始まる

 西東京市の田無、保谷両庁舎の統合方針(素案)についての市民説明会が4月25日、ひばりが丘図書館を皮切りに始まった。
 市からは企画部企画政策課の課長ら職員4人が出席。3月に作成した「庁舎統合方針(素案)」の冊子の内容に沿い、保谷庁舎の老朽化と改修経費、市民の利便性低下や財政負担など2庁舎体制の課題、庁舎統合と2庁舎維持の50年間のコスト比較などを説明したうえで、庁舎統合に向けた基本方針と今年度中に建設場所を盛り込んだ統合方針を決定するまで手順が述べられた。
 説明会場の机の上には24人分の資料が用意されたが、参加者は8人だった。質疑応答では、来年移転する豊島区役所のように再開発事業で新築される超高層ビルへの入居を検討してはどうかと提案する声があったが、建設場所や市が示している統合パターンの賛否に踏み込む意見は出ず、市民にとっても庁舎統合が悩ましい問題であることをうかがわせた。
 市民説明会は同日夜に行われた保谷庁舎を含め、5月23日まで計11カ所で開催される。ひばりが丘図書館会場では、「若い人が参加できる曜日や時間への配慮が不十分」「広報車を巡回させて参加を呼びかけては」などと住民参加の手法に注文が出ていた。