【域外】シニア男子6人組の青森旅日記(3)三内丸山遺跡を巡る

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蔦温泉から青森へ向かうバスは一番早いもので午前1020分発。帰りの新幹線は新青森午後4時38分発と決まっていた。
 
当初計画では青森で昼食を取り、土産を買うことになっていたが、「時間に余裕があるのなら三内丸山遺跡の見学はどうか」と提案があった。遺跡はバスの終点青森の手前にあって停車もする。急きょ計画を変え、遺跡で途中下車することに。
 
縄文時遊館のロッカーに荷物を置き、トンネルをくぐって広大な縄文の集落跡に出た。県が保存・整備しており、入館料もロッカー代も無料。
 
復元された竪穴住居を見ていると突然大粒の雨に見舞われ、高床式の掘っ立て柱建物の軒下に避難。遠くに見える別の団体客は傘をさしているのに、われら一行は皆、バッグにしまい込んだままロッカーに置いてきたとわかり、一斉におのが不明を恥じるのだった。
 
幸い、通り雨だったので、大型の竪穴住居に入ったり、直径が2メートルもある木の柱6本で造られた大型掘っ立て柱建物を見上げたりとムラをほぼ一巡りできた。神奈川県のある市で文化財関係の委員を務めるF君は、展示物の一部が模造品であることを言い当て、一矢を報いた格好だ。
 
館内のレストランで昼食を取り、青森へ。初日に下見しておいた「アウガ」地下の新鮮市場に直行し、海産物などの土産品を買い込んだり、宅配便で送る手続きをしたり。青森港を取り巻く形の青い海公園に出て、メモリアルシップの八甲田丸や停泊中の外航客船にっぽん丸の船体を眺めた。
 
帰りの新幹線の車中では酒がほどほどに入り、語らう声が絶えなかった。感想文を書き直すと話していたF君は、大宮が近づくころ紙を取り出し、友人たちの助言を書き留めている様子だった。
 
 車内放送が大宮到着の近いことを知らせる。おっさんたちは11月の焼き鳥屋での再会を約束し、固く握手して別れた。