33人が参加し、JR横浜線古淵(こぶち)駅前を出発。おおむね北へ向かい境川に架かる橋を渡ると神奈川県相模原市から東京都町田市に入る。出発から20分、道路左に木曽一里塚の石碑と説明板、小さな祠(ほこら)があった。
一里塚は旅行者の目印として江戸時代に置かれるようになり、町田市内にはこの先の小野路町と2カ所が残っている。徳川家康のひつぎが久能山東照宮(静岡市)から日光東照宮へ移されたとき、東海道平塚宿から甲州道府中宿へ向かう脇道だったという。その後、大山詣での人たちに利用され、木曽と小野路は宿場町として栄えたが、今の木曽地区にその面影は見当たらない。
午後は公園西口を出てすぐの小野路一里塚に立ち寄り、小野路宿里山交流館へ。交流館は、江戸から明治時代に6軒あった旅籠(はたご)の一つ、「角屋」を改修し2013年9月に開館した。
この日の入館者5万人達成は「予想より大幅に早かった」(同館)と言い、食事券とバラの花束が矢萩さんに手渡された。食事券で地元産クッキーが参加者全員に、さらにケーキが女性参加者に配られ、幸運を分け合った。5万人達成の記事と写真は同市の広報紙に掲載される予定という。
バス停中宿の先から布田道に入り、一本杉公園、恵泉女子学園大学を経て同大学入り口からバスに乗り、多摩センター駅前で解散した。