町田・小野路宿を行く 交流館5万人目の幸運

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 西東京市ウオーキング協会の1月例会は17日、東京・町田市の小野路宿を中心に行われた。見学先の小野路宿里山交流館で、例会を企画した事務局長の矢萩公男さんが5万人目の入館者となり、記念品を贈られた。
 
 33人が参加し、JR横浜線古淵(こぶち)駅前を出発。おおむね北へ向かい境川に架かる橋を渡ると神奈川県相模原市から東京都町田市に入る。出発から20分、道路左に木曽一里塚の石碑と説明板、小さな祠(ほこら)があった。
 
 一里塚は旅行者の目印として江戸時代に置かれるようになり、町田市内にはこの先の小野路町と2カ所が残っている。徳川家康のひつぎが久能山東照宮静岡市)から日光東照宮へ移されたとき、東海道平塚宿から甲州道府中宿へ向かう脇道だったという。その後、大山詣での人たちに利用され、木曽と小野路は宿場町として栄えたが、今の木曽地区にその面影は見当たらない。
 
 木曽一里塚から市立野津田公園へ向かい、展望広場口から入って陸上競技場横の芝生広場で昼食をとった。
 
 午後は公園西口を出てすぐの小野路一里塚に立ち寄り、小野路宿里山交流館へ。交流館は、江戸から明治時代に6軒あった旅籠(はたご)の一つ、「角屋」を改修し2013年9月に開館した。
 
この日の入館者5万人達成は「予想より大幅に早かった」(同館)と言い、食事券とバラの花束が矢萩さんに手渡された。食事券で地元産クッキーが参加者全員に、さらにケーキが女性参加者に配られ、幸運を分け合った。5万人達成の記事と写真は同市の広報紙に掲載される予定という。
 
贈呈式の後、交流館に隣接する高台にある小野神社を訪れた。平安時代漢詩文の名手、小野篁(たかむら)の7代後の子孫が祖先をまつったとされる。
 
小野路宿通りも往時をしのばせる風景は少ないが、新選組局長の近藤勇が出げいこに訪れていたという小島家の当主が私設資料館を開いている。
 
バス停中宿の先から布田道に入り、一本杉公園、恵泉女子学園大学を経て同大学入り口からバスに乗り、多摩センター駅前で解散した。
 
古淵駅前から多摩センター駅前まで約10キロ、所要時間は2時間20分。(下の写真は小野路宿里山交流館での記念品贈呈)
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