埼玉・蕨市の中山道を歩く 5月ミニウオーク

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 西東京市ウオーキング協会の5月ミニウオーキング4日、中山道の宿場町の面影を残す埼玉県蕨市で行われ、32人が参加した。
 
 JR京浜東北線蕨駅西口から駅前通りを行き、蕨城址公園、和楽備神社(元・八幡社)を経て、中世以前の創建とされ最上位の寺格を持つという三学院で時間を取った。
 
 壮大な本堂の西側に幼稚園があり、園庭の奥の藤棚が見事に大きい。429日に開く藤まつりや花の見ごろの期間は、園庭が一般開放される。
 
 樹齢は100年を超え、約3.5メートルの幹回りを持つ木は畳240枚分に枝を広げており、時折吹く強い風が盛りを過ぎた花びらを散らした。
 
 地蔵堂では、地蔵の目にみそを塗ると目の病が快復するとの信仰がある目疾(めやみ)地蔵が関心を集めた。
 
 三学院から西に向かい、国道17号に出る。すぐそばに、斜めに交差する中山道の入り口があり、国道と約1キロ並行して再び国道に合流する。
 
 蕨は板橋の次にある中山道の宿場。旅籠(はたご)や本陣跡、薬局など中仙道まちづくり協議会が指定する「景観建築物」が、江戸時代から昭和初期までの街並みを想像させる。
 
 最後に河鍋暁斎(かわなべ・きょうさい)記念美術館を訪ねた。狩野派絵師とも浮世絵師とも呼ばれ、仏画から戯画までジャンルが広い暁斎の下絵、肉筆や版画の完成作品を小ぢんまりと展示している。この日は企画展「妖(あや)しきものの棲(す)む世界―妖怪・物の怪(け)―」が開催中だった(624日まで)。
 
 蕨駅発着で約7キロ、3時間の行程だった。(下の写真は左から三学院の藤棚、目疾<めやみ>地蔵)
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