富士山くっきり 奇岩も楽しむ 相模原の石老山

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神奈川県相模原市の石老山(せきろうざん)に127日、友人2人と登った。丹沢山地にある高さ702メートルの山で、関東百名山の一つ。手軽に登れて奇岩と眺望が楽しめるというが、みんな初めて。10日前に皇太子さまが登り、ニュースになったという=写真は山頂から富士山を望むハイカー。
 
JR中央本線相模湖駅から三ヶ木(みかげ)行きバスに乗り、「石老山入り口」停留所で下車。大きな案内板に従って歩き、相模湖病院横の「広小路」から表参道に入ると、やがて石畳の階段に。
 
看板に石老山の岩の歴史が説明されていて、登山道で見られる岩石は大昔、海の深い谷にたまった石が泥や砂で固められてできた礫岩(れきがん)と呼ばれる。それがせり上がって山になった。見かけは砂利を混ぜたコンクリートの表面がもろくなったような大小の岩が全山に分布している。
 
屏風(びょうぶ)岩、仁王岩、文殊岩などに足を止めながら平安時代の建立という顕鏡寺(けんきょうじ)に着く。樹齢400年の杉から2本の根が蛇のように長く延びる蛇木杉(じゃぼくすぎ)に触り、県下で最も背丈が高いイチョウを見上げ、僧が住居とした岩窟(がんくつ)の中をのぞき見た。
 
岩窟の横の道を上り、二また道は右の桜道ルートへ。左は八方岩ルートと呼び、まだまだ奇岩があるようだが、橋本方面を一望できる展望台があるルートを選んだ。八方岩ルートと合流した先の融合平見晴台からも相模湖が望めた。
 
午前11時、山頂に到着。広小路からほぼ2時間。標準的なペースよりやや遅いようだ。
 
青空に富士山がくっきりと見えた。間もなく「20日に1度は来ている」という高齢男性や中高年の女性グループ2組が次々と着き、「皇太子ご登頂の記念碑がないわね」などと話しながら富士山にカメラやスマホを向けた。昼食をとっているうちに、指先の感覚がなくなるほどの冷気だった。
 
昼食休憩を30分ほどとり、大明神展望台を経て相模湖休養村キャンプ場に下り、「プレジャーフォレスト前」バス停に着いた。ねん坂の途中、渡し船で相模湖公園に行こうという話になったが「本日運休」の看板があり断念。バス停に着いたら1時間に1本の相模湖駅行きが5分前に出たばかり。これから1時間近く歩く元気は残っておらず、手際の悪さと運のなさを嘆きながら、ゆで卵を食べたりして時間をつぶした。
 
と、その時、客を乗せたタクシーが目の前のレジャー施設に入るのを1人の友人が発見。客が降りたのを確かめてタクシーに走り寄り、確保に成功した。それからの帰途は順調だった。(下の写真は木の根道と岩の階段)
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