文化財に思いを 市教委 初の「昔語り」の会

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 西東京市教育委員会主催の「わがまちの昔語り―西東京市文化財を語り継ぐ」が11月6日、西原総合教育施設内の市郷土資料室で開かれた=写真。

 市の歴史と文化財が題材となった昔語りを楽しむことで、多くの文化財に関心を持ってもらおうと、東京文化財ウィークの地元版イベントとして初めて企画された。

 語りは、いずれも市内に住む女優の横田千恵子さん、声楽家の斎藤良子さん、俳優の青山憲さんが1話ずつ担当。話は、下保谷の福泉寺にまつわる「耳を治す神様」など、田無市保谷市の合併を記念して中央図書館が発行した「西東京市むかしばなし」に収まる10話から選んだ。

 親子など市民約20人が参加。プロの話芸に身を乗り出すようにして聞き入り、話が終わると大きな拍手を送った。

 雅楽の楽器である笙(しょう)の数少ない製作者である鈴木治夫さんは、琴で即興のBGMを演奏し、語りを引き立てた。この後、笙と龍笛(りゅうてき)について解説し、楽曲のさわりを演奏して参加者を喜ばせた。