バラ園とオランダ風車と 千葉・佐倉を歩く

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 西東京市ウオーキング協会の5月例会は20日、千葉県佐倉市の佐倉草ぶえの丘バラ園=写真、佐倉ふるさと広場のオランダ風車などを巡る約10キロのコースであった。

 21人が参加し、午前1040分ごろ、京成佐倉駅北口を出発。県道65号を西に進むと10分ほどで牛舎から独特の臭いが漂い、住宅地に近いところで畜産農家が頑張っていることを知る。

 緩やかな上り坂が続き、バス停「飯野入り口」手前で県道と分かれる。10分ほどで草ぶえの丘に着いた。駅からは約50分。好天の土曜日とあって、駐車場の整理の人が誘導に追われていた。

 バラ園には1050種約2500株が植えられ、世界の原種や品種改良の歴史がわかるなど15の区画がある。2015年の世界バラ会連合世界大会で「優秀庭園賞」を受け、前日からローズフェスティバルが始まった。つるバラはこれから見頃を迎えるものが多いようだった。

 木陰が多い隣のキャンプ場の休憩所で弁当を広げ、約1時間20分を園内で過ごした。

 バラ園を午後1時すぎに出発。市民の森入り口近くにある江戸時代の農家の長屋門と明治初期の農家住宅に立ち寄り、バス停「土浮(つちうき)坂上」から南下。途中、林と畑の脇道を歩き、印旛沼サンセットヒルズオートキャンプ場で一休み。西に広がる印旛沼を高台から望み、夕日の風景を想像する。

 切り通しのような細い山道を下り、バス通りに出た。バス停「滝口商店前」付近から右折し、鹿島川に架かる飯野竜神橋を渡る。橋の中ほどの欄干から、竜の頭部が印旛沼に向かって飛び出している。対岸の風車が大きく見える。

 橋を渡り、風車を目指す。風車は水くみ用で、羽根は直径約30メートル。メカニズム部分はオランダ製。オランダとの縁は江戸時代末期、佐倉藩が積極的に蘭学を取り入れたことによる。現在も文化交流が続いているという。

 1階に風車を操作する風車守(ふうしゃもり)がいて、質問に答えていたが、この時は稼働させていなかった。2階にはオランダ製自転車が多数展示され、前に大型ラックを付けて150キロの荷物を積めるものもあった。

 印旛沼に注ぐ鹿島川のゆったりしたながれを左に、若い稲の苗がそよぐ水田を右に見て土手の小道を京成佐倉駅へ向かった。国道296号に出て鹿島橋を渡り、午後3時45分ごろ、佐倉駅南口で解散した。(下の写真は左から、サンセットヒルズから望む印旛沼、ふるさと広場のオランダ風車)
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