作業一服 「環境から見た農業」学ぶ

 西東京市谷戸公民館主催の「農業を知る講座」は、8月半ばから続いた野菜の種まきや苗植え、間引きなど畑での作業が一段落。10月18日に座学で農業の役割や農薬問題を考えた。

 

 環境カウンセラー小野紀之さんが「環境から見た農業-SDGsと農業-」と題して話した。

 

 気候変動のうちゲリラ豪雨について、「西東京市の農地が気温を下げてやることで積乱雲の勢力を弱められる」と都市農業の機能の一端を具体的に指摘。

 

 都市部に見られる水を使った野菜工場に対しては「土には微生物がいて人間の免疫力をつくる。水は土に勝てない」。

 

 農薬問題では「生物農薬」のうち天敵の利用は生態系への悪影響が心配され、有機肥料は製造まで時間がかかり即効性にも難があるとした。一方の「化学農薬」は利便性や経済性で優位な半面、土地に残留したり急激に毒性を表したりする危険性を持つ。

 

 小野さんは「化学物質があふれている現代は、異なる物質の相互作用が人間にどんな反応を起こすか不明。子どもにはなるべく触れさせないようにするのが無難」としながら、「農薬には使用量や薄め方など適正な使い方がある。頭ごなしに否定するのはいかがなものか」とも述べた。