作左衛門の屋敷林と下保谷の緑地をめぐるツアーが7月30日にあり、樹種などを観察しながら緑地の保全を考えた。
「作左衛門の森を愛する会」が初めて取り組み、11人が参加した。
「作左衛門」は、1600年ごろから100年余り、現在の下保谷3丁目で交代名主役を務めた当主の名前。近くの高橋家と区別する屋号でもある。今は高橋孝さん(76)が当主だ。
主屋(母屋)や土蔵、表門などが国の登録有形文化財になっており、主屋の周りには屋敷林など豊かな緑を残している。
参加者たちは高橋家の屋敷林、保谷北町緑地保全地域、下保谷天神社の3カ所を散策。ほぼ三角形をつくるコース約2キロを歩いた。
どこにどんな木や草があるかについては、東京農工大学名誉教授の福嶋司さんが表を作っていて、参加者は確認できた木や草の欄にマルをつければよいという段取り。
福嶋さんは竹の新旧やヒノキとサワラの見分け方を教えるなど調査以外にも話題を提供して参加者を喜ばせた
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作左衛門の森を愛する会会長の伴武彦さんは「秋には美しい紅葉を見てもらうなど季節ごとにツアーを行いたい」と話し、緑地群の保存・保全に向けた署名活動を進めている、