千川上水の遊歩道を行く 7月ミニウオーク

イメージ 1   西東京市ウオーキング協会は7月のミニウオーキングを10日、千川上水遊歩道で行った。
 千川上水西東京市新町と武蔵野市桜堤との境界付近にある境橋で玉川上水と分かれ、豊島区西巣鴨まで素掘りの状態で、ほぼ西から東へ流れる。5代将軍徳川綱吉が自分の別荘の小石川御殿や学問所の湯島聖堂菩提寺の上野寛永寺などに水を引くために開削を命じ、1696(元禄9)年に造られた。江戸市中の飲用水や農業用水にも使われた。
 しかし、最後まで上水を使っていた大蔵省印刷局抄紙部(現国立印刷局王子工場)が取水をやめて工業用水道に切り替えたため、いったん使命を終えた。
 その後、東京都の清流復活事業により、野火止用水玉川上水に続き、1989(平成元)年には千川上水の素掘り(開渠<かいきょ>)部分約5キロにも下水の高次加工などによって清流がよみがえった。
 会員35人が午前9時すぎ、田無駅に集合。井上要三会長から用水のあらましを聞き、武蔵境通りから柳橋交差点に出て千川上水に沿って歩を進めた。この日の東京は最高気温31度で今年一番の暑さ。東伏見コミュニティセンターで休憩するころはみな汗だくだった。
 それでも道端に咲くさまざまな花や水面に姿を見せたサギに癒やされたり、練馬区に入ると大根、キャベツ、インゲン、トウモロコシなどが実る畑が広がるのを見て、「意外と多くの生産緑地が残っている」と驚いたり。青梅街道につながる千川通りの一部では拡幅工事が進み、幅の広い歩道を人と自転車で二分する標識が立てられているという発見もあった。
 出発から約7キロのコースを2時間余りかけ、1人の故障者もなく終点の上石神井駅南口に到着。同駅から田無駅まで急行で4分で帰る人がいれば、なお歩いて帰る健脚組もいた。
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