高齢者 孤立させない 居場所づくり講座始まる

イメージ 1   誰もが気軽に集える「居場所」を市民につくってもらおうと、「地域の居場所づくり講座」(全5回)が7月17日、西東京市田無総合福祉センターで始まった。
 市が社会福祉協議会に委託してつくるほっとネットステーション(田無総合福祉センター内)の主催。30人の定員に対し40人を超える申し込みがあり、抽選で32人が参加した。初回は東京都港区と慶応大が協働し、コミュニティーづくりの拠点として2008年秋に実験的に運営を始めた「芝の家」で中心的な役割を果たした同大特任講師・坂倉杏介さんが招かれた。
 坂倉さんは、芝の家がいつ来ていつ帰ってもよく、近所の子どもからお年寄りまで1日平均34人が集まっていること、喫茶やプランターでの野菜栽培、バザーなどの催し物は利用者の関心によって行われていること、大学生から70代までの近隣住民など約35人が協働して運営していることなどを紹介。そのうえで、地域の居場所づくりにはスタッフが生き生きとできる環境が必要で、そのためにはキーパーソンのうつわとネットワークが大事だと強調した。
 講義の後は5~6人ずつのグループで①20年後に地域はどうあってほしいか②そのために自分はなにができるか―を考えた。「お年寄り向けの下宿をつくり、『いってらっしゃい』などと声をかけあえたら楽しい」「芝の家のような場をつくり、スタッフを務めたい」などの発表があった。