朗読のひとときを楽しむ ボランティア団体が4作品

イメージ 1 西東京市の田無朗読ボランティアの会の「朗読のひととき」は9月27日、西原総合教育施設で開かれ、約20人が4人の朗読を楽しんだ。
 この朗読会は、同施設周辺地域の独り暮らしのお年寄りなどに楽しんでもらう市の「いきいきミニデイ」事業だが、一般の市民も参加できる。ここでは年3回ほど開かれ、この日は23回目。
 朗読されたのは、いずれも10~15分程度の短編。両親のいない少年が遠い国に旅に出、その国の王様からもらった1枚のタカラ貝をきっかけに故国の王になるというタイの昔話から始まり、「田辺聖子の今昔物語」から『生霊(いきりょう)の女』、宮沢賢治の「ひのきとひなげし」、川端康成「掌(てのひら)の小説」から『胡頽子盗人(ぐみぬすびと)』とバラエティーに富むプログラム。途中休憩の後、読み手と聴き手全員で詩を読み、一体感を強めた。
 田無朗読ボランティアの会は今年が設立30周年で、会員は40代から80代まで35人。ミニデイや高齢者福祉施設などへの訪問で年間の活動は約70日間にのぼり、専門家を毎月1回招いての勉強会と併せると、「新規の出前公演のご希望になかなかお応えできません」(君野範子代表)という。