ミニウオーキング、築地・月島へ

イメージ 1 西東京市ウオーキング協会の2月ミニウオーキングは8日、30人が参加して築地・月島を巡る約5キロのコースで行われた。
 東京メトロ有楽町線新富町駅から築地川公園を抜けて築地本願寺=写真=へ。1934(昭和9)年に落成した古代インド仏教様式の外観にしばし見入り、本堂ではパイプオルガンの音色を聞いた。1月に肺炎で亡くなった映画監督の大島渚さん(80)や昨年12月に亡くなった歌舞伎俳優の中村勘三郎さん(57)の葬儀がここで営まれたことは記憶に新しい。
 築地市場の今年の初競りで青森・大間産本マグロを破格の1億5千万円超で競り落としたすしチェーン「すしざんまい」本店などが並ぶ築地場外市場を通った。同店前では、板前姿の男性が客の呼び込みをしていた。昼食にはまだ早い時刻だったので、客が少なかったのだろう。
 人込みを抜けると波除(なみよけ)稲荷神社。獅子祭りで知られる神社だけに、鳥居をくぐると右に大獅子、左にお歯黒獅子が鎮座している。玉子塚、すし塚、海老(えび)塚などと名付けられた塚が並ぶのも土地柄を表していておもしろい。
 1970(昭和45)年まで隅田川に架かる橋の中央部が「ハ」の字形に開き、大型船を通していた勝鬨(かちどき)橋の勉強をしようと、同橋の手前にある「かちどき 橋の資料館」に立ち寄った。見学は無料。当時のままの発電設備、橋が開くように作られた100分の1の模型などを見た。
 勝鬨橋を渡り、交番の角を曲がって「もんじゃストリート」と呼ばれる月島西仲通り商店街を四番街から一番街へと歩く。約60のもんじゃ焼き店があるというが、おいしい店をどう見定めるのだろう。風が冷たく、昼前とあってか観光客の姿はほとんど見られなかった。もんじゃ焼き以外でシャッターを下ろしたままの店が意外と目についた。
 商店街を抜け隅田川の方へ向かい、川沿いを北へ行くと、江戸時代から続くという佃煮店があり、テレビの取材を受けていた。佃公園から北を見ると超高層のタワーマンションが林立していた。住吉小橋を渡った公園の広場には広重の浮世絵をもとに石川島灯台が再現され、下はトイレになっている。
 最終地点の住吉神社は、江戸初期に大阪・佃村の漁業者が移住して創建された佃島の鎮守。鳥居正面の上にある扁額(へんがく)が珍しい陶製で、額字は皇族が筆をとり、1882(明治15)年につくられた。天保時代作の宮みこしと、これの保存のため2年前に製作された2代目みこしをガラス越しに見た。
 正午ごろ、東京メトロ有楽町線月島駅付近で解散し、女性の多くはもんじゃストリートへ向かった。(写真下は左から築地・波除神社の厄除け大獅子、かちどき橋の資料館にある模型、月島のもんじゃストリート)
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