市長、受益者負担を強調 市議会代表質問

 西東京市定例議会は3月8日、市議会公明党の代表質問が行われた。丸山浩一市長は第4次行財政改革大綱(1年前倒しの2014年度から10年間)の策定に当たり、行政内部の効率化を前提としながらも、「公共施設の適正配置をはじめ特別会計の健全化、受益者負担の適正化にこれまで以上に主体的かつ積極的に取り組む必要がある」と述べ、市民の負担増を強く示唆した。
 このうち公共施設の適正配置は「合併以来の最大の積み残し課題」として、ひばり中と中原小の建て替え、小規模小学校の統廃合、みどり児童センターの市民交流施設への転用など個別課題の早急な取り組みに意欲を見せ、13年度の本予算編成に合わせて1315年度の実行計画を示す考えを明らかにした。
 また現在の2庁舎問題については「1庁舎に向け、13年度中に一定の方向を打ち出したい」と述べた。いずれも小幡勝己氏の質問に答えた。
 小幡氏に続き大林光昭、藤田美智子、佐藤公男の各氏が関連質問を行った。
 他の市側の主な答弁は次の通り。
 ▼PM2.5、3カ所で測定 中国からの飛来が懸念される微小粒子状物質PM2.5の測定器は現在、柳沢の自動車排出ガス測定局にある。今年度中に田無町と下保谷の一般環境大気測定局にも配置され、2013年度からは計3カ所で測定される。測定結果は東京都環境局のホームページで公開されるが、市のホームページからアクセスできるよう準備を進めている。
 ▼ビデオや歌で都市型農業PR 都市と農業が共生するまちづくり事業の一つとして「農業普及啓発プロジェクト」(仮称)をスタートさせる。イメージビデオ、イメージソングを製作し、消費者の関心を集める機会を増やす。市民団体の要請に応じて職員が出張して農業講話を行う。市内産の農産物を1種以上使い、新たな食品を作ってもらう農商連携のめぐみちゃん事業をスタートさせる。
 ▼小・中学生にスポーツ祭観戦 スポーツ祭東京2013は10月4日~6日、市総合体育館でバスケットボールが行われる。4日の成年女子の5試合を小・中学生合わせて1500人に観戦してもらう。現在、校長会を通して希望者を調べている。