西東京市、国保の保険料 2年連続値上げへ

 西東京市議会の文教厚生委員会は3月18日、国民健康保険条例の一部改正案を審議した結果、賛成多数で原案を可決した。本会議でも可決される見通し。これにより、2年連続で保険料が引き上げられる。
 改正案は、基礎賦課額のうち賦課限度額を50万円から51万円へ、後期高齢者支援金等賦課額のうち所得割を100分の1.22から1.68へ、賦課限度額を13万円から14万円へ、また介護納付金賦課額のうちの賦課限度額を10万円から12万円に引き上げるものだ。市国民健康保険運営協議会が1月末、当時の坂口光治市長に出した保険料見直しの答申と同じ内容となっている。施行は7月から。
 委員会の質疑ではモデルケースの試算が示された。夫婦と子ども2人で年収200万円の世帯の場合、保険料は現行31万1千円が9200円上がり32万200円▽年金所得240万円のみで夫婦2人の場合は年間5520円の負担増▽事業による所得が250万円で夫婦と子ども3人の場合の負担増は1万円という。
 改定の根拠について市は、昨年と同額の24億円一般財源から繰り入れて赤字を補てんし、さらに不足が見込まれる1億5千万円を保険料の引き上げでまかなうと説明した。