<西東京市議会> 知的障害者施設で虐待 市長が報告

 丸山浩一西東京市長は6月5日の定例市議会本会議の冒頭、同市内の知的障害者支援施設「たんぽぽ」で起こった虐待問題について報告した。
 虐待は昨年8月、男性職員が男性入所者の顔を殴り、けがをさせたほか、別の職員にも虐待行為があったことを、弁護士らでつくる第三者委員会が確認。元入所者の家族や元職員らでつくる「被害者の会」が4日に記者会見して公表し、同日夕からのテレビや5日朝刊で報道された。
 この問題の取り扱いをめぐり、開会前に市と市議会各会派との非公式折衝があり、結局市長が本会議の冒頭で「報告する」ことで落着した。
 報告は、昨年1128日に市に虐待の通報書が届き、直ちに調査に入って12月7日に結果を東京都に報告したことなど、日にちを示し、第三者委員会を含めて調査などの対応についての事実経過を述べた。今後は引き続き都と連携し「虐待の防止と施設の改善に向けて対応していく」とした。
 この影響で共産党市議団の代表質問は予定より約50分ずれ込んだ。