郷土文化会、会員から学ぶ 第一号は初田さん「石と石造物」

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西東京市郷土文化会の8月例会は5日、西原総合教育施設内の市郷土資料室で行われた。7年前に会が発足して初めて会員が先生役を務めた。
 
近隣の博物館見学など外に足を運ぶだけでなく、専門的な知識を持つ仲間からも学ぼうという試みだ。
 
第一号は、地元はもちろん国内の石仏に詳しい初田宏策さん=写真右。半年かけて「石と石造物―石造美術品との出会い」と題する資料(A4判、28ページ)を作り上げた。
 
初田さんは「石を知ることは地域の歴史を知ること。大きく言えば地球と人類の歩みを知ること」と話し、石造物や石仏など石が作りだす世界を独自にまとめた表を説明したり、市指定文化財の半分を占める石造物・石造品のうち特色ある庚申(こうしん)塔や地蔵尊などについて詳しく解説したりした。
 
会員約30人が熱心に聞き入り、メモを資料に書き加えた。学習会終了後は初田さんが撮りためた個性あふれる石仏の写真に説明を求める人もいた。