<西東京市議会>新年度予算は過去最大 用地取得 押し上げ 施政方針

丸山浩一市長は227日開会した今年第1回の定例会で施政方針を述べた。
 
新年度の予算編成では、子育て・教育環境の充実、健康づくりの支援、災害に強く快適なまちづくり、地域資源の活用・地域産業の活性化といった重要課題に対応した結果、一般会計予算は7627千万円(前年度比9.3%増)、特別会計と合わせた予算総額は12115千万円(8.1%増)と、いずれも過去最大の規模となった。
 
予算規模の押し上げ要因には、ひばりが丘中の建て替えに伴う第10中(仮称)と国史跡に指定される下野谷遺跡の用地取得を主に市債でまかなうこと挙げ、平成27年度末の市債残高見込みも約585億円と過去最多になる。
 
新年度の主要な取り組みは次の通り。
 
《もっと健康 もっと元気に》
・高齢者の生活支援や介護予防サービスを担う生活支援コーディネーターを        地域に配置
・介護支援ボランティアポイント制度を検討
教育委員会と連携した子どもたちへの「がん教育」
30歳・35歳を対象に歯周病予防対策の個別勧奨
保谷障害者福祉センターに「高次脳機能障害者支援員」を配置
・リレーマラソン大会を近隣自治体と連携して開催
 
《災害に強い快適な都市インフラ整備を進めよう》
スマートフォン用の防災アプリを構築
・耐震改修促進計画を改定し、公共施設の耐震化を計画的に促進
ひばりヶ丘駅北口の都市計画道路整備事業に関連する用地取得完了に努める。駅南口広場はバリアフリー化に向け関連企業者による工事を行う
・はなバス路線の見直し
・雨水対策工事は田無町7丁目、保谷4丁目、向台町2丁目、東町ポンプ場で実施
・市立公園に新たなサービスを提供できるよう指定管理者制度を導入
 
《あなたと変える いっしょに変える》
・下野谷遺跡に関連し、他の地域の縄文時代国史跡と連携したシンポジウムやワークショップ開催
・市民消費喚起へ商品券を販売、子の多い世帯やひとり親家庭には生活支援券を配布
・市外から来訪者を増やすためラッピング列車「いこいーなトレイン」を運行
・認定農業者経営改善支援補助金を新設
・市政モニター制度導入の検討に着手
 
《次世代への責任をしっかり果たそう》
・私立認可保育園2園開設するが、平成28年度の開設に向けた準備経費を計上
・病児・病後児保育の定員拡大
・泉小を統合する住吉小で外国人指導助手による英語指導の拡充、情報通信技術(ICT)環境の整備、スクールカウンセラー配置。泉小でメモリアルホール整備