埼玉・春日部に宿場町の面影たどる

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 西東京市ウオーキング協会の10月のミニウオーキング6日、埼玉県春日部市で行われた。34人が参加し、「日光街道粕壁宿」をたどった。(写真天保5年の道しるべ)

 午前8時半、JR武蔵野線新秋津駅に集合。大宮で東武野田線、春日部で東武スカイツリーラインに乗り換え、北春日部駅で下車した。

 春日部は日光街道4番目の宿場町。江戸時代の中ごろから「粕壁」と書かれるようになり、戦時中の町村合併で現在の表記となった。

 北春日部駅前を10時ごろ出発。古隅田川を渡り、最初に立ち寄った八幡神社の境内は、火山灰などに由来する砂が吹きだまった内陸性の砂丘とされ、大イチョウは鎌倉八幡宮のそれの分枝が育ったものという。

 寺院の連なる道を最勝院へ。本堂西側の墳丘は、南北朝時代にこの地を管理していた春日部重行の墓。

 寺から東へ向かうと旧日光街道。土蔵と江戸初期から続くのはここだけという米穀店・永嶋庄兵衛商店が並ぶ。米屋さんの屋根の上には守り神の鍾馗(しょうき)像が置かれていた。人足と馬が常駐していた問屋場(といやば)跡は説明板はあるが面影はない。

 公園橋西の交差点を左折して古利根公園橋を一回り。風見鶏とアーチのモニュメントを配した、全国でも珍しい橋上公園橋だ。

 旧街道に戻ると、旧商家の前に「東 江戸」などと彫り込まれた大きな道しるべの石柱が立つ。3方向を示し、「天保」の文字も読み取れた。

 この道標を過ぎた所で左折し大落古利根川沿いを東へ。右に植え込みがあり、この中の碇(いかり)神社とイヌグスの古木が見どころとされているが、私有地なので表示板などはない。少し進んで柵の横の細い道を入る。イヌグスは推定樹齢600年。昔は船着き場の目印になっていたという。

 親子対立で話題になった家具販売「匠(たくみ)大塚」春日部本店、市民文化会館を経て市教育センター内の郷土博物館に入った。1キロにわたり店などが並んだ150年前の宿場の縮尺模型を見て、この日の景色と重ね合わせた。

 正午すぎ、春日部駅西口で解散した。北春日部駅から歩いた距離は約6キロ。(下の写真は左から江戸時代から続く米店、郷土資料館の宿場縮尺模型)
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