皇居の外堀・内堀でお花見ウオーキング

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 西東京市ウオーキング協会の4月のミニウオーキングが4日、皇居(東京都千代田区)周辺西側の外堀通り内堀通りで行われ=写真は国会前庭(北庭)。

 多くの品種の桜が見ごろの隠れ名所や大混雑の千鳥ヶ淵などのお花見ウオーキング25人が楽しんだ。

 朝は冷え込んだが、日中は「広く晴れて絶好のお花見日和」の予報通りとなった。寒い天気が続いたおかげで、ソメイヨシノは満開の状態が長持ちしているか、せいぜい散り始めといった程度だった。

 JR中央線または東京メトロ有楽町線市ケ谷駅出入り口に集合、午前10時半ごろ出発した。間もなく土手の階段を上ると五番町児童遊園だ。

 見下ろした手前はJRの線路、その向こうに外堀。児童遊園の遊歩道はJR四ツ谷駅麴町口付近に下りるまで続く。満開の桜並木もほとんど絶えることない。何カ所かで、ブルーシートを敷いた上に1人で座るスーツ姿の若い男性がいた。こんなに早くから職場の花見の場所取りとは…。

 四ツ谷駅前の交差点を渡り、桜の続く土手道を進み、ホテルニューオータニの日本庭園を抜けて弁慶濠(べんけいぼり)を渡る。都道府県会館でトイレ休憩を取り、国立国会図書館から憲政記念館へ。

 国会図書館の西側と南側の庭に並ぶソメイヨシノは、一段高い歩道のさらに上へ枝を伸ばして咲き誇り、通行人の少ないこともあって私たちの花見気分を十分に満たしてくれた。

 憲政記念館前庭(国会前庭の北庭)はこの日の1番目の目玉。これまでの華やかなスケール感と違い、小ぶりなものが目立つが、数多くの品種が楽しめる。半世紀前から日本さくらの会が毎年植樹をしていて、35種、約150本あるという。

 「におい桜」の代表とされるスルガダイニオイ(駿河台匂)は満開とあり、順番に枝先の花に鼻を寄せて芳香を確かめ合った。ヤエベニオオシマ(八重紅大島)やシダレヤマザクラ(枝垂山桜)、ケンロクエンクマガイ(兼六園熊谷)なども満開。まだつぼみや咲き始めのものもあった。

 見物客は不思議なほど少ない。レストランなどでの昼食を含め1時間半近くを過ごした。

 三宅坂交差点から内堀通りへと10分ほど歩くと、第2の見どころ、国立劇場前庭。小ぶりな花が散り始めている桜が真っ先に目に飛び込んできた。地表付近の樹名板に学名のコマツオトメ(小松乙女)と簡単な説明文が書いてあった。

 早咲きのクマガイザクラ(熊谷桜)は葉桜になり、八重のカンザン(関山)の開花はこれからだが、白い大輪のスルガザクラ駿河桜)、都立神代植物公園で栽培するジンダイアケボノ(神代曙)と希少種を含む多くが満開か散り始めでタイミングに恵まれた。

 国立劇場は「さくらまつり」のチラシ(裏は英語版)を作り観劇以外の人にも足を運んでもらおうとPRしており、千鳥ヶ淵公園に近いこともあって、見物客の姿は多い。桜の見ごろに合わせて、3月いっぱいだった祭りの期間は4月7日まで延長された。

 締めくくりは全国4位の花見の名所といわれる千鳥ヶ淵内堀通り半蔵門付近から千鳥ヶ淵交差点までの千鳥ヶ淵公園、戦没者墓苑から靖国通りまでの千鳥ヶ淵緑道を抜けた。観光客は圧倒的に外国人が多く、立ち止まって写真撮影する光景もあちこちに。

 桜も人出も満開の千鳥ヶ淵で午後3時前、約7キロのウオーキングを終え、解散した。
(下の写真は国立劇場前の希少種ジンダイアケボノ、混雑する千鳥ヶ淵公園)
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