東京都板橋区の「区の花」ニリンソウが、都内最大級の自生地とされる都立赤塚公園大門地区で開花が始まり、3月14日にウオーキングで訪れた西東京市ウオーキング協会の会員たちを喜ばせた=写真。
公園のホームページによると、花で埋め尽くされるのは「桜の花が散るころ」だから、かなり気の早い開花。
はじめは小さな群落に1、2本だったが、やがて10本以上が花開く群落があったり、足元近くに咲いていたりして、数カ所で「あっ、ここにも」と弾んだ声が聞こえた。
公園主催の今年の「ニリンソウ月間」は21日から始まり、ボランティアによるガイドなどが行われる。
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植物園には約600種の樹木、草花、山野草が植えられているが、「3月下旬から4月下旬にかけて咲く」というニリンソウは葉を見せるだけ。日本庭園の入り口付近はサンシュユとトサミズキが競うように黄色い花を咲かせ、ひと時足を止めて見入った。
美術館入り口交差点の付近にある竹林横の階段を上り、赤塚公園の城址地区へ。わずかに花を残す梅林を抜け、本丸跡を示す石碑の立つ広場から赤塚溜池(ためいけ)公園に下りた。池では何人もが釣り糸を垂らす、のどかな光景。