西東京市と男女平等推進センターパリテが、還暦世代の地域デビューを手助けしようと始めた3回連続講座「男たちの土曜塾」(定員16人)の最終回。エプロンや三角巾(きん)などを持参し、市消費者センターで行われた。
田無だんごは、おかぼ(陸稲)の粉を湯で練り、小さく丸めて蒸し、串に刺してしょうゆをつけて焼き上げる。昔は平べったい形だったそうだ。濱野さんによると、おかぼはうどんに使う麦と並ぶ主食の材料だったが、粘りがなくてご飯に向かなかったため、だんごになった。昭和1けたの時代には田無地区にだんご屋が何軒もあったという。濱野さんは子どものころから自分の家で作るのを見ており、濱野さんに作り方を教わって近県にだんご店を開業した人もいるという。
この日は4人1組になり、500グラムの上新粉から4個1串で10本を作った。粉を練ってから出来上がるまで2時間。濱野さんは身も軽く各調理台を見て回った。試食した参加者たちは「香ばしくてうまい」などと自賛していたが、「やっぱり買うほうが楽」の声も。
食べた後は、会場の天井まで届く濱野さん自作の江戸凧について質問が相次いだ。