<西東京市議会>産前~産後に訪問支援 市政モニター募集 代表質問終わる(3の3)

丸山浩一市長の新年度施政方針を受けた代表質問、一般質問が33日で終わった。4日間の審議を通し、新規の事務事業の具体的な中身も明らかになってきた。主なものを3回に分けて紹介する。
 
<あなたと変える いっしょに変える>(地域資源の活用、産業振興、市民参加)
 
◇市民モニター制度を創設 市政への新たな市民参加の手法として市政モニター制度を導入する。市内に在住・在勤・在学する満18歳以上の男女が対象。選考は公募と無作為抽出を併用し、100人を予定している。
 
 
◇市のマスコットキャラクター「いこいーな」は、中学生以下を対象とするジュニアサポーターを募集する。
 
<次世代への責任をしっかり果たそう>(子育て、教育、行財政運営)
 
◇妊娠~産後をケア 妊娠届け時から出産後までを見守る「母子保健コーディネーター」(助産師、保育職、介護職)を健康課に置く。家族などから支援を得られない人、体調不良で養育が難しい人、育児不安が強い人を対象に訪問支援し、生活や子育てに関する「ウェルカムベビー準備プラン(仮称)」を妊産婦と一緒に作る。妊娠届け出は年間約1600件で、産前産後にケアが必要な妊産婦の割合は15%程度とみられる。自治体では先行的な試みという。
 
◇小規模保育に苦慮 待機児童解消のための保育施設整備は認可保育所1カ所、小規模保育事業(定員6人以上19人以下)3カ所が4月からの開設に向け事業者と調整している。平成29年度までに認可保育所4カ所、小規模保育事業9カ所、事業所内保育事業1カ所を予定しているが、小規模保育事業を希望する事業者が少なく、進捗に苦慮している。公募時期を早めるなど工夫したいという。
 
◇特別教室に空調設備 小中学校の普通教室に空調設備を整えたのに続き、理科室、家庭科室、美術室などの特別教室にも空調設備を備える。新年度は青嵐中を除く8中学校の実施設計を行い、翌年度に工事、小学校は平成29年度に実施設計、翌年度に工事を行う。都が補助制度を拡充したためだ。
 
◇「ノーベル賞記念植樹」を検討 2015年のノーベル物理学賞を受けた梶田隆章氏が所長を務める東大宇宙線研究所は、かつては西東京いこいの森公園の場所にあった。研究所の研究者から4人ものノーベル賞受賞者が出ていることは市民の誇りであり、子どもたちにノーベル賞を身近に感じさせ、夢と希望を無限に広げる。ノーベル賞受賞記念樹は地域活性化の資源となることも期待されるとして、庁内関係部署で記念植樹の検討を進めていきたいという。