コラム

墨田川~神田川~日本橋川 船乗り継ぎ江戸・東京探訪

吾妻橋をくぐる直前、アサヒビールの金のオブジェに東京スカイツリーが乗る 神田川を上る。護岸の上は旧万世橋駅、前方は昌平橋 日本橋川の上流側から日本橋を見上げる。上は首都高速道路 水上バスから小型船に乗り継ぎ、川から江戸・東京の歴史をたどる「水…

タイ仏教が作った「自由とほほえみ」の国

タイの仏教について講演した山田均教授=武蔵野大学(西東京市) 山田教授が紹介した、出家したばかりの少年僧 「世界の国々と仏教」を統一テーマとする連続公開講座(武蔵野大学仏教文化研究所主催)で12月4日、武蔵野大の山田均教授がタイ仏教について話…

日本の美意識 アールヌーボーの源流     ハンガリー所蔵の工芸作品に見る

ハンガリーの美しい風景がスライドで上映される。唯一の撮影コーナー パナソニック汐留美術館(東京都港区東新橋)の招待券が当たり、11月16日、「ブダペスト国立工芸美術館名品展 ジャポニズムからアール・ヌーヴォーへ」(12月19日まで)を見に行った。 19…

「老後の資金がありません!」のその先に…

11月8日、東京・練馬区のT・ジョイ大泉に「老後の資金がありません!」を見に行った。月曜日のこの日、2度目の上映となる午前11時25分、入場制限の取り払われた客席は半数以上が埋まり、人気ランキング上位を裏付けていた。 テレビCMは結構流れているし…

解き明かせぬ西行の「和歌と仏道」 寺島氏講演

西行について講演する寺島恒世特任教授 「西行の和歌と仏教」というテーマにひかれ、10月17日、武蔵野大学の日曜講演会に初めて参加した。 600回を超える講演会の長い歴史や静かな西行人気に新型コロナウイルスの緊急事態宣言解除があってか、雨の中、約150…

寅さんも歩きたくなる?柴又散歩 見どころ満載

「男はつらいよ」シリーズの全作で使われた「くるまや」のセット=寅さん記念館 店舗が昔ながらの趣を残す帝釈天参道 法華経の説話を題材とした精緻な木彫=帝釈堂内殿の外壁 映画「男はつらいよ」の主人公「寅さん」の故郷・葛飾柴又を歩くツアーが10月6日…

映画「宮本武蔵」のお通に八千草薫をしのぶ

7月17日、前日に続き三鷹市芸術文化センターに足を運んだ。八千草薫(1931~2019)が「お通」を演じる映画『宮本武蔵』(1954年、東宝)を見るためだ。 三鷹市スポーツと文化財団は一つのテーマのもとに古今東西の映画の名作を上映している。今年の…

仏教文化の連続公開講座再開 武蔵野大

ミャンマーを中心に仏教徒社会の近況を話す小島敬裕教授 小島教授=津田塾大学のホームページから 新型コロナウイルスの影響で昨年度中止となった武蔵野大学仏教文化研究所主催の連続公開講座「世界の国々と仏教」の第1回が7月3日、同大武蔵野キャンパス(西…

柳家さん喬 絶品の二席 㐂三郎の真打ち昇進披露も

柳家小太郎改め柳家㐂三郎(きさぶろう)の真打ち昇進披露を含む柳家さん喬独演会(昼夜2部)が6月26日、東京・三鷹市芸術文化センターであった。 昼の部は良い席が取れず夜の部を見た。口上の後、二人が昼の部と入れ替わり、柳家り助が「寿限無」、9月に…

元禄年間に開拓 三富新田を一望

中富小の屋上からは300年前の開拓の地割がはっきりとわかる 多福寺境内に唯一残る開拓当初の深井戸 細長い短冊形の地割が眼下にはっきりと見て取れた。前日の雨のおかげか、野菜や茶の葉の緑も鮮やかだ。江戸時代の元禄期に開拓され、埼玉県の文化財(旧跡)…

五輪、コロナも笑いの枕 白酒・兼好二人会

桃月庵白酒、三遊亭兼好の二人会(5月16日、三鷹市芸術文化センター)を楽しんだ。二人の高座を見るのは初めて。声の通りが素晴らしく、それだけで安心して噺(はなし)にのめりこめた。 1席目は白酒が先番。東京五輪の開催をめぐる賛否の動きに「どうでも…

自然の風景そのまま「博物館」 狭山丘陵北西部を歩く

水田が復元されている糀谷八幡湿地 水田跡にアシが生い茂る大谷戸湿地 北多摩自然環境連絡会の今年度第1回の観察活動が4月28日、埼玉県入間・所沢両市にまたがる狭山丘陵であった。 西武池袋線小手指駅南口から宮寺西行きの西武バスに乗り、糀谷(こうじや…

佐藤可士和さんが語るクリエイティブな仕事の一端

佐藤可士和さん=朝日新聞のライブ配信画面から オンラインイベント「佐藤可士和×元担当編集者 クリエーター夜話」の配信画面 ユニクロや楽天、T-POINTのロゴをつくったのが同じ人物、佐藤可士和(かしわ)さんということを最近になって知った。この人の個展…

戦国時代の城跡から新時代の巨大建築物へ 所沢東部を歩く

江戸後期の大庄屋の居宅で重要文化財の「黄林閣」 巨石を想像させる「角川武蔵野ミュージアム」 市民団体・北多摩自然環境連絡会の観察活動「ウオッチング」が3月25日、埼玉県所沢市の東部地域で行われた。 新型コロナウイルスの感染防止のため、本年度は人…

初春 笑いもつつましく 小朝独演会

春風亭小朝独演会が1月16日、三鷹市公会堂であった。新型コロナ対策で客席は横も前も1席空け、半分の入場者で満席。 女性若手二つ目の春風亭ぴっかり☆さんが、旦那の浮気をめぐる「悋気(りんき)の独楽(こま)」を演じ、小朝さんは「代書屋」の短縮バー…

埼玉・所沢 晩秋の小手指ケ原古戦場~狭山湖を歩く

狭山湖の歴史を学び、景色を楽しむ参加者たち 人工増殖されている絶滅危惧種のミヤコタナゴ=所沢市立埋蔵文化財調査センター 市民有志でつくる北多摩自然環境連絡会の第3回ウオッチングが11月25日にあり、10人が埼玉県所沢市西部の古戦場や狭山湖(山口貯…

発見・想像を楽しむ 「日本美術の裏の裏」展

江戸時代(19世紀)の雛道具に「小」をめでる 「裏の裏」という謎めいたタイトルにひかれ、10月24日に東京・六本木のサントリー美術館を訪ねた。 リニューアルオープンした同美術館と朝日新聞社主催の展覧会「日本美術の裏の裏」(9月30日~11月29日)。開…

埼玉・所沢 標高119㍍の「富士」登山

多様な植物が茂る「荒幡の富士」の登山スタート 標高119メートルの荒幡富士山頂 芝生が広がり寝そべりたくなるドレミの丘公園 新型コロナウイルスの影響で活動を自粛していた市民団体・北多摩自然環境連絡会の観察会が10月14日、約9カ月ぶりにあり、埼玉…

トレーニングマシン一般開放 コロナで二の足?

マシンの間隔、消毒液、通風などコロナ対策を施した機能訓練室 新型コロナウイルスの影響で休止していた西東京市の今年度のトレーニングマシン一般開放が7月6日、再開した。今年度初めての利用なので利用決定通知書を携え、16日に住吉老人福祉センター(住…

カタクリ見ごろ 幻の白い花も 都内最大級の群生地・瑞穂町

見ごろが続くカタクリ群生地。観光客は少ない 幻の白いカタクリ。今年見られる最後の1本 「東京都内随一のカタクリ群生地」とうたう瑞穂町の「さやま花多来里(かたくり)の郷」を4月2日に初めて訪ねた。 新型コロナウイルスの感染が急激に広まり、土日の…

観光客まばら 法隆寺・薬師寺…のんびり散策 奈良定期観光バス

1世紀ぶりの解体修理を終え、落慶法要を待つ薬師寺東塔=3月2日 法隆寺の中門前。観光客は少ない=3月2日午前11時ごろ 新型コロナウイルスの感染拡大さなかの3月1、2日に奈良旅行を敢行した1970年入社同期会は2日目、奈良交通の定期観光バスに乗っ…

新型コロナ禍 押して奈良旅行  入社同期4人

奈良県庁の屋上広場から若草山方向を望む=3月1日午後 新型コロナウイルスの感染拡大さなかの3月1、2日に奈良を旅行した。1970年の入社同期生が2年に1度、旧交を温める機会だ。 札幌に本社があった関係で、札幌に12人、首都圏に3人が存命する。…

<農業講座日記> 農業委員会の仕事から見える西東京市の農業(1月28日)

都市農業を支える生産緑地だが、ジワリと宅地化が進む 講座30回目の1月28日は、農業委員会と農協についての勉強会が谷戸公民館であった。主に農業の実践指導をしてくれる保谷隆司さんは、西東京市農業委員会の委員長職務代理とJA東京みらい(東村山・清瀬・…

<農業講座日記>玉ネギの苗を定植 初収穫続々(12月3日)

人海戦術をとって玉ネギの苗の定植作業 初収穫の聖護院大根。丸々と、こぶし一つ半ほどの大きさに育った 講座23回目の12月3日は青空が広がり、この時期としては暖かい朝。玉ネギの苗を定植し、ニンジンなどを初収穫した。 玉ネギは枝豆を植えた場所に苗を植…

「新聞の時代」は過ぎたのか 横浜・新聞博物館を見学

情報の価値判断を象徴する全国各紙の1面が100枚余り並ぶ 地域のサークル仲間7人で一足早い忘年会を神奈川県の湯河原温泉で催した帰途の11月23日、横浜市中区にある日本新聞博物館(ニュースパーク)を見学した。 新聞業界に多少とも縁のある人が3人い…

<農業講座日記> 長野・安曇野でワサビ田を見学(11月12日)

延長1キロに及ぶ大王畑。台風被害で上流への道は通行止めだった 西東京市谷戸公民館主催の「農業を知る講座」の参加者ら25人が11月12日、世界最大級のワサビ田とされる長野県安曇野市の大王わさび農場を見学した。 市のバスで約3時間半かけて農場に到着。…

障害ある孫 保育園で最後の運動会

5歳児の元気な「荒馬踊り」=東京都内の保育園 「雨の中、わざわざ来てくれてありがとうございました」と娘からメールがあった。前日の10月19日、保育園での運動会が今年で最後になる孫の奮戦ぶりを見に行ったことへの礼だった。 東京の区立保育園に通う孫…

ホームカミングデー 最初で最後の招待

ホームカミングデーと校友会主催の大学祭でにぎわうキャンパス 〇…50年ぶりに母校の大学を訪ねた。つまり、卒業後、初めて。日本有数のマンモス大学の一大イベントの日とあって、キャンパスの各館前は物販などのテントが隙間なく並び、OBグループや家族連れ…